夫婦再生事例 その5
Eさん
Eさんは結婚8年目での不倫発覚でした。
ご自分で事業もされている方なのですが、この事業がうまくいかなくなってきたこともあって
ご主人とよく喧嘩をするようになられたそうです。
そんなとき、お子さんを授かったのですが、悪阻がひどく何もできない状態になったのにご主人は何もしてくれない。
妊娠の不便さ、事業の滞りなどのストレスからイライラが募りご主人に爆発させたそうです。
お酒を飲みながらだったご主人、規制がはずれてしまったのか自ら不倫していることを話し出したそうです。
「おまえとは離婚してあっちと一緒になりたい」と。
Eさんは、次の日実家に戻ったそうです。
とりあえず、事業と子供 夫のことはあとでいい。そう言い聞かせ、そのためには離れた方がいいと瞬時に判断したそうです。
が、肝心のご主人お酒を飲んだうえでの暴言でしたので、覚えていなかったそうです。
そして、そんな女もいないと。
ただひたすら戻ってきてくれと言ってきたようですが、Eさんは出産するまで戻らなかったとのことでした。
産み終えてから私の元へこられ、自分を立て直したいのでサポートをしてほしいと。
ご主人への気持ちも、自分のことながらどう思ってるのかわからない。
ただ、子供をちゃんと育てていきたいし、事業もつぶしたくない。
なんとか、自力で離婚してもやっていけるように立ち直りたいとの強い意志をもっておられました。
何度もお電話でお話を伺うことで、Eさんの心の癖がみえてきました。
Eさんは、しっかり「自律」しているつもりだったようですが、実はご主人に精神的依存をしていることに気が付いていませんでした。
「共依存」状態
離婚うんぬんではなく、まず精神的自律をするためのサポートをしました。
Eさんは、しっかり自律しているつもりだったわけですから、それは自律ではないという私の言葉に目から鱗だったそうです。
自分の価値観こそが正しいので、あなたもあなたたちもそれに従うべき。
という思考の元、事業も行っていたし、ご主人とも接していました。
そうではなかったのだと気づかれてから価値観について深く考えるようになったとのこと。
そして、やっと他者をコントロールするということの不都合さを自覚され、そこから抜けていかれました。
すると、うまくいかなかった人間関係もうまくまわりだし、ご主人とも仲良くなってきて、今では家事も育児も手伝ってくれる夫になっているそうです。
Eさんがおっしゃるには、まだまだ夫は私に依存しているけれど、まあ、これは仕方ないとしてあげている!とのことです。
けれど、あなたはこうするべきでしょう?というのが自分の心の癖だったとわかり、そこを変えるとこんなに快適に暮らせるということに
30代の終わりに気づけてよかった。
とのことでした。
あの頃の私はイライライライラしていて、誰かにあたりたい。という時期でした。
夫も一人の人間だということすら忘れていたのかもしれません。
そりゃいやになるよなあとあの頃の自分を思い出すと恥ずかしさでいっぱいになります。
だからといって不倫してもいいわけではないですが、自分にも原因があったと思えます。
なんでもかんでも自分の思うことが一番正しくてそれ以外は間違っている。くらいの極端さが私にはありましたから。
でも、人はみんな個性があって、考えること感じること価値観すべて違ってもいいんだ。
とあおきさんにいわれたとき、何を言われているのかさえわからなかったです。
ほんっとに自分しかみえてなかったのですね。
だから、みんなをコントロールするのに日々躍起になってイライラしてたのです。
そこが頭で理解し、心でストンと落ちてから楽になっていけました。
といっても、まだまだ完全に他人をコントロールしない私がいるわけではなく、したいって思っている自分がいることもわかります。
でも、何十年もそうやってきたのだから、急に変われないよ、焦らなくてもいいじゃない。
と言われて、そうだよな!って思える今がありますので、とても楽になりました。
どうしようもない夫に依存していた自分にも気づけたので、これからは夫婦ともに自分の足で立っていたいと思います。
そして支え合うことができれば最高ですよね!
大切なことに気づけて本当によかったです。心がとっても楽になりました。
ありがとうございました!