夫婦再生事例 その6
Fさん
Fさんは結婚20年後の不倫発覚でした。
幸せに暮らしていたある日、突然女からの電話で真実を知らされました。
W不倫だった女は自分の夫にばれてしまい、だったら奥さんにもばれるのが筋だと。
何がなんだかわからないままご主人に電話をして聞いてみると、絶句したというご主人
会社を早退して帰ってきて、ひたすら土下座をして謝るご主人
当時何を話したのかすら覚えていないというFさんでした。
その後は女と何度も電話でやりとりをし、お互い様だからと慰謝料はなしにしてそれぞれがそれぞれの道を歩いていく。
ということで同意したそうです。
ところが、そのあと女が書いているブログを発見してしまい、そこには何事もなかったかのような日常があり
なぜ、この女だけが幸せで、私がこんな目にあわなければいけないのか?
という憎しみがわきあがってきて どんどん食べられない、眠れない。という状況が続き1年後に私の元へこられました。
とてもまじめな夫でしたので、女からの電話であなたのご主人と・・と言われたときは、何を言ってるのだ?とまったくわからなかったです。
夫に電話してみて あわてて帰宅した夫の顔面蒼白 そして土下座
やっと事態が呑み込めた次第でした。
そして相手のご主人とも話し、お互い様だから慰謝料はなしに。
に同意したものの、その後の女のブログは今日はこれを食べておいしかったとか、夫とどこどこへ行って楽しかったとか、子供がどうだとかっていう楽しいものばかり。
私はというと、あれから気持ちが上に向くことがなく、夫が裏切った?あの夫が?
というところから進めず気分が滅入り続けていたのに、あまりの差に怒りが猛然とわいてきました。
読まなければいいのに、毎日日課のようにそのブログを読み、私は食も通らなくなっていき、これではいけないとあおきさんの元へいきました。
だいたい月に1度 電話でお話ししましたが、初めのうちはただひたすら女に対する憎しみを話すだけだったのが
だんだん それではきりがないとFさんが気づかれ、過去にしか意識を向けていない現状から、「今このとき」に意識を向けるようなサポートができるようになりました。
相手女への憎しみが深いときには、何を話しても右から左になってしまいます。
憎いという感情は自らもかなり不快感を伴うので、蓋をしてしまいがち。
ですが、そのあたりをしっかり吐き出していっていただいてから、客観的に現実をみていただきました。
ご主人は不倫発覚後から一貫して謝罪の姿勢を貫いているという現実
離婚の危機はないという現実
自分が相手女に負けたわけではないという現実
いろいろなことを、自分の解釈で思い込むのではなく、しっかり心で受け止めてもらうようにしました。
「今このとき」を重視するサポートによってFさんの意識は過去から今に進んできたのです。
そして今では、不倫があったけれど、その前以上に仲よくなれたこと。
二人の未来が楽しみだと思えるようになったことに感謝しているとのことです。
どうしても夫より相手女に対して憎しみが深くなり、けれど、もうどうにもできないもどかしさで心がいっぱいになっていました。
夫はいつもやさしく、わたしがどんなに泣いても暴言を吐いても、殴ったときもあったのですが。
それでも俺が悪かったと言ってくれる人でした。
けれど、それでもわたしの気がすむことはなく、できれば相手女を叩きのめしてやりたい。
というふうになっていました。
あおきさんにその恨み事を話しているうちに、わたしはあんな女に負けた。女として負けた。と思ってたのだと気づきました。
だから、わたしなんて何の価値もない女で、今までしてきたこともすべて意味なんてなかったと思って苦しかったのです。
そうじゃないよね?っていうあおきさんの言葉
今もしっかり胸においています。
Fさんはずっとがんばってきたでしょ?ご主人のため。お子さんのために。
そこ、自分で認めようよ!もっともっと自分をいたわってあげようよ!
自分を他の女と比べるなんてもったいなすぎるよ。って。
今、ご主人はそばにいるでしょ?
それがすべてだよって。
そして少しずつ過去から今へと視点が変わってきたのを感じるようになりました。
そうすると、これからも夫との未来がある。子供たちとの未来がある。って思えるから不思議ですね。
わたしの笑顔が増えてきたら夫もとてもうれしそうです。
今も思います。
本当にこの人不倫したの?って。
でも、もういいかな。今が大切だって思えるから。
いろいろ気づきました。
ありがとうございました。