夫婦再生事例 その7

Gさん事例 

Gさんは結婚8年目の不倫発覚でした。

発覚というよりは、ご主人の方から離婚してほしいということで知ったとのことです。

離婚理由は価値観の相違だったそうですが、その3か月ほど前からなんとなくご主人の様子がおかしかったので
もしかしたら。とは思っていたそうです。

そこで、離婚はできない。と断った後 携帯をみて真実がわかりました。

携帯にはもちろんロックされていたそうですが、妻は夫のロックをはずすのってそう難しくはないのですね。

携帯をみたと正直にいうと、かなりの逆切れにあったそうでそんな非常識な女だとは思わなかったと罵られ、

もう今すぐにでも離婚届に判を押せと。

家庭内別居が始まって3か月後に私の元へこられました。

文章を書くのは苦手だというGさんでしたので、初めは2週間に1度くらいのペースでお話を伺いました。

Gさんも成育歴のあいだに、感情に蓋をする。という心の癖がついていて、なかなか自分の感情がわかっていらっしゃいませんでした。

これはかなり辛かっただろうと聴いている私が感じるようなことでも淡々と話されました。

そして自分はこうすることが一番いいと思っています。と頭で考えることを話される。

けれど、ご自分ではそれが自分の「気持ち」です。とのことでした。

発覚から3か月ということもあり、まだまだ混乱している時期でしたので、ただひたすらお話を伺い、とにかく辛い思いに蓋をして
閉じ込めてしまわないようにとサポートをしました。

その中から、どういう感情でしたか?というふうに伺っていくうち、自分が感情だと思っているのは、感情ではないの?ということに気づいていかれました。

そこで「心の癖」を表出するサポートに切り替えると、ご両親に対してのいろいろな思いがでてきたのです。

それらをまず癒してもらうというサポートも行いました。

2年間というサポートの中では、ご主人がある日荷物をすべてまとめて出ていかれて、どこに住んでいるのかすらわからなくなった時期もありました。

連絡は、生活費を振り込みました。のメールだけ。

それでもGさんは日常の話。お子さんの話など、ご主人が興味のあるような話題を時々届け続けていたのです。

返信がなくても根気よく。

一緒に暮らしていなくても、生活費をいれてくれることがどれだけ助かっているかという感謝の気持ちも送っていました。

ですから、お子さんたちとご主人の関係は崩れなかったのです。

そんなある日、このままでは拉致があかない。と両親が動かれまして、ご主人も交えて6人での話し合いを行い、

とりあえず、子供たちが成人するまでは家にいる。という条件で帰宅することになりました。

けれど、Gさんは、女と別れないのなら帰ってこなくていい。と突っぱねましたがその時点では、もう別れたとご主人。

その言葉を信じ再び同居するようになりました。

今は、離婚請求をしたことなんて誰のこと?というような毎日を送るご主人

お子さんの行事にも必ず出席するそうです。

Gさんは、まだ気持ち的にスッキリしたわけではないそうですが、離婚してほしいと言われたときのことを思えば天国のようだと。

けれど、自分自身は、今までどれだけ自分の感情というのを無視して生きてきたかということに気づけて
心からよかったと思うそうです。

なので、これからは自分の感情に正直に生きたいとおっしゃっていました。

夫がでていったときは、本当に辛かったです。

けれど、目の前にいないのがだんだん楽になっていったのも事実でした。

このままお金さえくれればこういう生活でもいいかなと思い始めましたから。

けれど、やはり子供のことを考えるとそういうわけにもいかず、話しあったのですが、女と別れないまま戻ってこられるくらいなら離婚したいとその時には思えるようになっていました。

あおきさんから、自分の気持ち、自分の気持ち!と言われていたので自分の気持ちと向き合えるようになっていたのだと思います。

いつ別れたのかもしりません。

本当に別れたかどうかもわかりませんが、それでも今穏やかな顔の夫と一緒にいることができるので、もう少しこのまま様子をみていきたいと思っています。

離婚だ離婚だと怒鳴り散らしていた夫はどこへ行ったのでしょう?