夫婦再生事例 その4
Dさん
Dさんは 結婚後7年目の不倫発覚でした。
まったくご主人の浮気を疑ったことがなかったらしいのですが、ある日女を助手席に乗せている夫の車と
友人がすれ違ったのがきっかけとなり、問い詰めたら逆切れしたご主人から、一方的に離婚を言い渡され、話し合うこともできず
両家の親も交えて条件面の話し合いをして さっさと離婚をされたそうです。
ところが、時間が経つにつれどうして別れてしまったのだろうという後悔があふれ、自分を責めてしまうことに疲れたということで
離婚して1年後私の元へこられました。
1年過ぎていたので、かなりいろいろと客観的な考え方もされていましたが、まったく自分の感情がわからないという状態になっていました。
常にどうしたらいいのだろう?ということを考えて進まれてきたとのことで、自分の心は後回しにしていたのですね。
こういう方の場合は、不倫発覚してからそうなったというよりは、今までもそういう生き方をしてきたことが多く、
まず思考ではなく、心は?感情ではどうなのか?というところに気が付いていただくことに重点をおきます。
成育歴においてついた心の癖を表出し自覚していただき、どうして離婚を後悔しているのか?というところ
自分自身の心と向き合っていただきました。
私は自分ではとても感受性が豊で、感情のまま生きていると思っていました。
あおきさんに、それ感情じゃなくて思考だよね。
って言われて、ええ?って何度絶句したでしょう。
心に蓋をしないと辛すぎて進めないことも多かったかと思います。
けれど、その蓋をとっていったん辛さを味わいつくしていただかないと、自分はどうしたいのかがみえません。
悲しく苦しい作業ですが、何度もお電話で話し、Dさんはだんだん自分の心との向き合い方のコツをつかまれました。
1年半かかりましたが、今までとはまったく違う自分に生まれ変わったようだというDさん
けれど、そうではなく、それが本当のDさんなのだということを説明させていただき、心で感じることの大切さを理解していただきました。
今、Dさんは、離婚してよかったと心から思えているそうです。
思考と感情の区別がつくまでがとても辛かったです。
感情だと思ってずっと生きていました。
けれど、それすべて思考だったのですから、私の心はどこへ?
自分で自分がどうしたいのかがわからなくても無理のない状況だとあおきさんにいわれたとき、妙になるほどなあ、と感心したのです。
ずっとずっとどうした方がいいのかということを考えて行動してきました。
それが常識というもので、それが人として当然だと思い込んでいましたから。
けれど、こうした方がいいと行動していたのに夫は不倫して暴言を吐いて離婚になり、何がなんだかわからなくなったのです。
あおきさんは、こうした方がいいなんて考えるよりどうしたいかっていう自分の心こそが大切だよっておっしゃいました。
それから、自分の心って?ってみつめるのにこんなに時間がかかったのですね。
でも、今はどうしたらいい?ではなく、どうしたい?って自分に聞いてあげることができるのでとても楽になりました。
夫婦再生の専門家のあおきさんから、それだけがすべてではない。
離婚した方が幸せになれる人もいるから。
と言われて、これでよかったんだ。と思えました。
夫と出会ってなければ子どもとの出会いもなかったんだということだから、これから子供ともっともっと幸せになります。