夫婦再生事例 その11
Kさん
Kさんが私の元へ来られた時は離婚されていましたが
復縁を視野にいれ、それでもご主人が相手と別れているかどうだろうか。ということを気にされていました。
けれど、そういうことを手放してスッキリしたい。
というところから、不倫問題を手放していく。というメールカウンセリングの中のコースを一緒にがんばっていくことになりました。
その後、自分自身と向き合いたいということで、さらにKさんの思考とは?感覚とは?
というようなことを一緒に検証していく中で、実母への想いでひっかかりがある。
ということがでてきました。
どうやらKさんのお母さんというのは、他者をコントロールしようとする方だったようです。
ずっと子供の頃からお母さんのコントロールを受けて育ってこられたKさんでしのたで
それが依存傾向という形ででていました。
私と両親の関係。
小さい時から何故か私ばっかり。
私の事嫌い?とかよく思ってました。
お父さんは明るくて楽しみだけを優先してるような人。
母親は真面目で45歳で准看から正看護師の免許をとり今では看護師長としてバリバリ働いてる人。
めちゃくちゃ支配力が強いです。
私が離婚した時も、すごかった。
何とでも協力するから帰ってきていいと。帰ってからは毎日お互いイライラ。
父からも感謝が足りないなど、かなりしんどい時期がありました。
子供達と三人で実家に戻り、一年後三人で市営住宅に住むようになり、楽になりました。
でも、朝早くからの仕事で母親に子供達の朝ごはんと送り出しをしてもらってました。
それって私は1人でやってるんだから当たり前くらいに思ってました。
Kさんはこの時点で、お母さんのしてくれていることに感謝の気持ちというのを見失っていたようです。
看護師長として働いているお母さんですから当然仕事も忙しいでしょうし
そんな中孫の世話までしてくれていたわけです。
お互いがきつい状態になっているように感じましたので、
まずお母さんのコントロールから抜けたいのであれば、Kさんが依存するのをやめないとね。
とアドバイスしました。
あおきさんに、それって当たり前じゃないよ。
Kさんは自立してるんだし、朝ごはん三人で食べるようにしたら?
って教えてもらってから私と両親の関係がガラリと変わりました。
今ではほんと、あの険悪なムード他者支配むき出しだった母親も変わりました。
今思えば毎日母親から電話があり、子供達風邪ひかさないように、とかほんと、孫まで自分の思い通りしようとしてた母親が変わりました。
私は今まで生きてきて母親との関係で悩んでたのが嘘みたいです。
お互い思いやり、大切に思うからこそイライラやケンカは辛かったな。
最近では、頼んでないのに子供達預かろうか?大丈夫?って言ってくれます。
感謝しかないです。
離婚もお母さんがしなさい。って言ったじゃん!って思うことありました。
今ではお母さんがあの時あんな風に言ってくれなかったら私はまだ苦しんでたなって思います。
私が朝ごはん頼まなくなって9ヶ月が経ちます。
一度も言い争うことなく、笑いしかないです。
お母さんの仕事の愚痴も聞いたり、子供達とみんなでご飯食べに行ったり。
すごーくいい関係です。
Kさんがお母さんと距離をおくことで、客観的にお母さんのことをみることができるようになったのです。
そうすると当たり前ではなかったということに気づき、その意識こそがKさんの言動を変えたのでしょうね。
こんなふうに一人が変わるとその人との関係性って変わるのです。
あおきさんとのご縁がなかったら母親との関係、子供との関係も変わってなかったと思います。
ほんと、こんな風になれて良かったです。
両親には長生きしてほしいです。
自分が変われば相手も変わる。
これが本当すごくわかりました。
日々いろんな事がありますが、自分の心が元気だと、周りも元気になれます。
不倫がきっかけで私はいろんなもの手に入れました。
すごーく幸せです。
あおきさん、本当にありがとう(#^.^#)
その後、Kさんはどんどん精神的自立をしていかれました。
ご主人をどうにかコントロールしたいと思い、それによって苦しんでいたことも気が付き
ご主人からも気持ちを放していきました。
お母さんとの関係性もいい風に変わり、そしてKさんのお子さんとの関係も変わりました。
お母さんの顔色をみていたお子さんですが、そのお子さんの気持ちに寄り添えるようになっていったのです。
今Kさんのお話を伺うと、親子3代 とってもいい関係を築いているようです。
ご主人のことも、もし復縁することになるのなら、そうなるだろうし、ならなくても自分は幸せになれる。
というように思えているそうです。
Kさんの苦しみの根源は、相手をコントロールしたい。
自分の思う通りにしたい。という欲求でした。
そこがなくなってくると、こんなふうに楽になれるのです。
自分は自分 他者は他者
お互いが自分の足を地につけて立ち、相互に頼り合える関係こそが思いやりや感謝の気持ちにあふれて
相互が心地よい関係を築けます。
今の自分がすごく好きになってきたよ!
というKさんの言葉がとてもうれしかったです。