夫婦再生事例 その2

Bさん 

Bさんは結婚12年目の不倫発覚でした。

発覚後 話し合うことすらできない状態のため、一時的に別居をされ2年ほど別に暮らしたそうです。

この間もほとんど話し合いに応じなかったご主人

離婚してほしいの一点張りだったそうですが、Bさんが事故にあったのをきっかけに家に戻られたそうです。

再び同居を始めたものの、やはりうまくいかず、半年ほどしてから私の元へ相談にこられました。

別居中は、離婚に応じようという気持ちになっていっていたそうです。

が、事故にあって入院が必要となったとき、お子さんのこともあるからとすぐ家に戻ってくれたご主人

もともと、お父さんが大好きな娘さんだったそうで帰ってきた時はうれしさを隠しきれなかったようです。

その顔をみたとき Bさんはやはり離婚しない道を選びたいと思ったそうです。

とりあえず、退院後も一緒に暮らしていくということにはなったものの、2年間離れていたということはとても大きく
自分の気持ちを素直に伝えることができない。

ご主人の気持ちを聞き出すこともできず、ただ 喧嘩もなければ 前に進んでいる感もない。

相手の女性と別れたのかどうかもわからない。という状態の中 ただただイライラする日々を送られたそうです。

私の元に来られた時は、自分の気持ちをどうしたらいいかわからない。ということでした。

ご主人の口から離婚を言い出すことはなかったそうですが、このままではいやだと。

家に戻ってきてからの夫はとてもやさしくなっていました。

けれど、私の心はそれをうれしく思うどころか、ますます信じられなくなりました。

今も続いているのではないの?

そんなふうに私たちにやさしくしながら、陰では女にもやさしくしているのではないの?

まったく夫を信じることなどできないし、かといって私のこの気持ちを誰に話すこともできず、今にも爆発するような日々です。
どうしたらいいのかがわからないのです。

自分の気持ちがみえないことほど気持ちの悪いことはありません

でも、やさしい顔をみせる夫をみると、またやり直せるかもしれない。

という気持ちにもなり、自分で自分の気持ちをもてあまし、あおきさんに相談してみようと思いました。

Bさんとお電話でいろいろ話す中、ご主人と再生したい。という気持ちがあることがとても伝わってきました。

けれど、意地を張っている・・・

それと、ご主人に拒否されるかもしれないというのが怖いと感じている。

そこで、Bさんが入院中のご主人の様子や、退院後Bさんが普通の生活を送れるようになるまでのご主人の様子を聞いてみました。

話しながら、「私は感謝の気持ちが足りないのかもしれませんね・・

不倫した。ということと、今夫が自分と娘にしてくれていることをごちゃまぜにしていることに気が付きました。」と。

2年間の別居中も一度も生活費の滞納がなかったことや、子供には時々連絡をくれていたことなども思い出し

「もしかしたら夫は帰ってきたかったのかもしれないなあ」と。

Bさんが再生したいのであれば、意地は捨てること。

自分の心に忠実になってみましょう。

というところから、メールでBさんの心の中って本当はどう感じているの?っていうところのやりとりをしました。

そうすると、本当はご主人と別れたくないと強く願っている自分がいるということに気づかれ、

不倫発覚から約3年 ずっと心の中で凍ったままになっていたご主人への愛情が解凍されていったような感覚だったそうです。

ご主人のもつ感覚とBさんの持つ感覚の違いなどのお話しもさせていただき

これでは、お互いわかりあえなかったのは無理がないと納得され、とても素直な気持ちでご主人に向き合っていくことができるようになりました。

ただ不倫したことを責めるのではなく、自分たちにしてくれていることへは感謝の気持ちを表現するようにしたところ、

たった3か月でご主人も大きく変化し、

「女とはここに帰ってくる前に終わらせているから。申し訳なかった」という謝罪までもらえました。

ご主人が変わったのではなく、Bさんが変わったから本当のご主人の気持ちを感じられるようになったのです。

ただ責めているだけのときには、見えなかったものが、感謝するところに意識を向けるだけでずいぶん景色はかわります。

相手を変えようと思っても無理。

まずは自分が変わること。

すると相手との関係性が変わります。

と私がいつも言うのは、そういうことです。

私が入院中夫が何をしてくれたのか?

というところをあおきさんに聞かれて、そういえば、そんなこと改めて思い出したことなかったなあ。

考えてみると夫はいろいろなことを私や娘のためにしてくれていました。

仕事を早く終えて娘の夕飯の支度、洗濯に掃除 お弁当のいるときはお弁当、朝も早く起きて家のことをしてから出勤、ごみ出しも当たり前にしてくれていました。

お見舞いにきてくれる娘の表情が明るくなっていったことも、その時思い出したのです。

夫だから、家族だから当たり前?

ってあおきさんに聞かれたとき、いや、違う。と思いました。

夫は私と娘のことを思い一生懸命やってくれていたって気づけたのです。

涙がぶわっとあふれました。

今までたまっていたドロドロしたものが、このとき一緒に流れたのかなと今は思います。

私は感謝する気持ちというのを忘れていることにも気づきました。

当たり前になってたのだなあと。

当たり前のことなんてこの世にはなにもないよ。

あおきさんにそういわれて、そうだった。

私も夫に感謝されていないと感じてそれが不満に思っていたんだったということも思い出し、それからの私は夫が私たちにしてくれることに目を向けるようにすると、女と別れているのかもしれない。というところも見えてきました。

疑い過ぎてわからなくなっていたのですね。

夫から謝罪の言葉ももらえて、不倫されたこと絶対忘れられないけれど、自分の心の成長ができたと思えると、あおきさんがいつもいう、プラスを私もみつけられたかなっって。

これからも感謝の気持ちを大切にしていきますね。